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池上通信機が真殿講師を研修講師として起用した経緯はどのようなものだったのでしょうか? |
私の前任の研修担当が、真殿先生を起用しており、私はそれを引き継いだというのが最初のご縁の始まりです。いちばん最初は、係長研修をお願いしました。 ですが、正直申しまして、もし、この研修でのアンケートの結果などが芳しくないようであれば、継続起用は見送ろうかとも思っておりました。ですが、ふたを開けてみれば、受講者のアンケート内容も非常に好評。今は、お願いする範囲を徐々に拡大している途上です。 |
「徐々に拡大している」というと、具体的には。 |
係長の次は、課長研修をお願いしましたが、ここでもアンケート結果が良かったので、現在は新人研修も併せて依頼しています。いずれの研修でも、アンケートも好評で、しかも好評を得るポイント、傾向がほぼ一定しています。 ということは、真殿先生は、どんな相手にでも安定して成果を出せる、プロフェッショナルな講師なのだなと理解できました。また講義内容も、真殿先生独自の内容を、弊社独自の事情にアレンジしてくださる形で提供してくださり、この点の柔軟さも研修担当としてはおつきあいしやすい点です。 |
アンケートではどういった点が好評だったのでしょうか。 |
まず、先生の人柄があると思います。私も、はじめてお会いした時は、礼儀正しい、それでいて溌剌とした方だなという第一印象を持ちましたが、受講者にもこれと同じ印象が伝わったようです。 講義においては、よく通る声で、明快な内容を、歯切れ良く話してくださいます。また講義の内容そのものですが、内容も、退屈な座学ではなく、ケーススタディやVTR、ロールプレイ、グループディスカッションなど、受講者が飽きないよう、退屈しないよう、様々な工夫がなされており、この点も好評を得ています。 |
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池上通信機における、研修を通じたひとづくりの重要性についてお聞きさせてください。 |
弊社の業態においては、ものづくりの技術の高さ以外に、社会人としての全人的なコミュニケーション能力が求められます。これは弊社のものづくりが、受注生産であることに深く関係があります。 |
受注生産の場合、なぜコミュニケーション能力が重要になってくるのでしょうか。 |
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弊社の主力製品は放送用の各種機器です。池上通信機は「一流の放送技術者のための一流の製品を作る会社」であると自負しています。そして納入する、機器は、各放送局の放送のプロの好みや意見を取り入れた、オーダーメイドの製品になります。オーダーメイドである以上、お客様の意向を上手にくみ取らなければなりません。 単にものづくりが上手いだけでは不十分で、やはりお客様とのコミュニケーション能力をはじめとする、社会人としての全人的な能力が必要になる。ここに弊社における教育研修の意義があります。また、今後、弊社が世界の放送機器市場で勝ち抜いていくためにも、教育研修は重要です。
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「世界の放送機器市場で勝ち抜いていくためにも」…と言いますと? |
現在、世界の主要な放送用カメラのメーカーは、SONY、Panasonic、日立国際電気、フランスの電器大手トムソン、そして弊社という五強体制です。池上通信機は、規模や資本という点では、正直な所、もっとも小規模です。
この状況の中で競争に勝ち抜くには、まず技術開発を研鑽することは当然ですが、それに加えて、お客様である放送技術者とコミュニケーションする力、社会人としての人格力も、この受注生産というフィールドでは、非常に重要になります。これが、真殿先生にお願いしている人材研修、『ひとづくり』が、弊社の経営において大変重要な位置にある理由です。
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現在、真殿講師に、新人研修、係長研修、課長研修を一括して依頼していますが、そこでの効果などありますでしょうか。 |
一つの例として、こんなことがありました。ある時、新人研修の半年後のフォローアップ研修において、真殿先生が、「池上通信機で半年間、働いて、正直なところどうだろうか」と聞いてみた所、「社内のコミュニケーションが不足している。風通しが悪い」という意見が多く出ました。この意見そのものが、その後の係長研修、課長研修において「新人からこのような意見が出ているがどうだろうか」という具合に研修のテーマとなりました。
コミュニケーションの問題や風通しの問題は、長年勤務していると、つい感覚がマヒしてしまいがちですが、その時は、研修を通じて、思わぬ形で、社内全体で課題を共有できた形となりました。このような「やや重いテーマ」は、言い方、伝え方、切り出し方が難しいところですが、真殿先生は、長年のおつきあいの中で弊社の社風や事情もよく分かっていただいているので、研修の中で、ごく自然に、係長や課長に、新人の意見を伝えてくださいました。
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今後の池上通信機としての研修方針や真殿講師への期待などあればお知らせください。 |
今後も、池上通信機は、「一流の放送技術者のための一流の製品を作る会社」として、良い製品を作り続けなければなりません。そして、そのものづくりの基礎となるひとづくりにも、より一層、力を入れる必要があります。 そうした意味で、真殿先生の人材研修に寄せる期待は、きわめて大きい物があるといえます。今後とも池上通信機のひとづくりを宜しくご支援ください。期待しております。 |
今日は貴重なお話を有り難うございました。 |
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